暮らし方の問題・住まいの問題

先日、参加させて頂いた日本小児難治喘息・アレルギー疾患学会。

いろいろなお話しを伺う中で、感じたことがありました。

 

それは、喘息やアトピーなどのアレルギーでも、その原因の多くは住まい方にあるのではということ。

そして、住まい方については、医師の皆様もお母様方に指導しにくいと感じていらっしゃるんじゃないかということ。

 

ハウスダストの正体だと言われるコナヒョウヒダニは、一見砂埃があって清潔ではなさそうに見える保育所よりも、一般のご家庭のほうが多く生息しているというデータの発表がありました。

ここで専門医の方が「患者さんとお話をしていると、ご家庭のお掃除をしっかりとされたほうが良いのではと感じることもよくあるのですが、保育所のせいにしてしまうことがよくあります」とおっしゃってたのが印象的でした。

 

これはドクターなりの気遣いもあってのことなのかもしれません。

お母様方は、お子さんをアレルギーの原因から守るために、普段からとても頑張っていらっしゃるのを、きっとしっかりと見ていらっしゃるから。

 

ダニの発生を防ぐために、お家の中のお掃除をしっかりとしておくことと、カビを生えにくくしておくこと。

そのために、部屋の隅々まで丁寧に掃除機をかけるのはもちろんのこと、梅雨の合間のお天気の良い日にはカビを防ぐために収納の扉を開けて空気を通してあげることや、使わないものをずっと置きっぱなしにするようなことも避けることが必要。

 

言葉にするのは簡単ですが、これをしっかりとやっていくのは、想像以上に難しいことなのかもしれません。

住まい方の努力だけでは解決することが難しいようなカタチになっている家というのもあるから。

 

ご家族が少しでもラクに暮らしていただけるような住まいのカタチについても、私たちは真摯に取り組んでいきたいと考えています。